【過剰な哲学】あなたが彼女に振られた理由
因果。
原因があって、結果がある。
それはそうなのだが、我々人間が知覚できるのは、氷山の一角に過ぎないため、全ての事象に原因があって、結果があるとは限らないのだ。
黒
ある曇りの日。
講義が終わって、板書をしたノートを見返した。
字は汚いが、漏れはなさそうだ、、、よしよし、、、
そしたら背後から、
「お前ノートに落書きしすぎ笑」
「この落書き、どういう意味?」
と、後ろの席に座っていた友人が、ニヤニヤと笑って言ってきた。
たしかに、私のノートには落書きが猟奇的に連なっていた。
「ムもォええ」
「現実とも限らない」
↓別の日
「フフフフフフフフフフ...」
↓別の日
「■ ○ ⚫ ・・・」
友人がもう一度私に問う。
「どういう意味?」
暫く考えて、静かに私はこう説明した。
「分からない、、、」
本当に分からなかった。
理由なんてない、論理なんてない。
強いて言うなら「気分」としか・・・。
青
土偶がある。
一説によれば、女性像が多いことから、「こ、これは安産のお守りに違いないッ!」という人がいっぱいいるらしい。
だけど、この土偶を作ったことにだって、私は大した意味はないと考える。
私の落書きと同じく、
――気分。
その程度のものだったのだ。
「その奇天烈なお人形さん、イカしてるワネ!」そうやって、インスタに写真を投稿するがの如く広がっていったのだろう。
昔の人たちが見れば、よい笑い草になるかもしれない。
青
現代文明が滅びて100年後、ある未来の学者は一冊の書物を拾う。
どうやら、学問の知識を記した「ノート」と呼ばれるものらしい。
中を開くと、ノートの切れ端に、なにやら学問と関係のない言葉が散乱していた。
「ムもォええ」
「現実とも限らない」
「フフフフフフフフフフ...」
「■ ○ ⚫ ・・・」
未来の学者は閃いた。
そして意気揚々に、こう言い放つのである。
「これは、発達しすぎた科学文明が人間に及ぼした精神障害の一端である!!」
私は、この誇大な妄想をして、笑うしかないのである。
赤
因果は無いほうが普通だと思っていたほうがいい。
論理に惚れ込んだストーカーは、時に判断を誤ってしまうことを忠告し、このブログを終わりたい。
黒
過剰な男より。